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-特許の活動がうまくいっているかの指標って?- 第160号

2018.03.02 カテゴリー/ Column 

 こんにちは。田村良介です。


 もう10年以上前になるのですが、
 ある会社の役員の方から、質問を受けました。

 「企業内で特許の活動がうまくいっているかどうかは、
  何を指標に測ればいいの?」


 その時は、自分なりの答えを出すことができませんでした。

 でも、この時の役員の方からの質問が、
 ずっと心の中に残っていて、

 自分なりに考え続けてきました。



 時間はかかりましたが、今であれば、 

 ・自社の競争力を高める特許を有しているか?
 ・自社にとって都合の悪い他社の特許があるか?

 などが指標となる、
 
 と答えるのではないかと思います。


 もちろん、その業種や企業の戦略などによっても
 変わってくると思いますので、

 当てはまらない場合もあるかもしれません。



 自社の競争力を高める特許を有しているか?
 自社にとって都合の悪い他社の特許があるか?

 これらを特許活動の指標とした場合、
 
 「自社の競争力を高める特許」の
  質を高め、
  数を増やし、
 
 「自社にとって都合の悪い他社の特許」を
  減らす、

 ことが特許活動の主な目的となります。



 「自社の競争力を高める特許」というと、
 わかりにくいですが、

 自社が商品・サービスを市場に展開していくうえで、
 自社の強みになっている技術を保護している特許、
 
 ということができるかもしれません。

 

 「自社の競争力を高める特許」の質を高め、
 数を増やしていく、
 
 ということを目的の1つとして捉えた場合、
 様々な場面で、このことが判断材料になってくるはず。

 
 例えば、
 
 ・出願をするか否か、
 ・出願審査請求をするか否か、
 ・拒絶理由通知への対応で請求項をどのように補正するか、
 ・取得した特許の評価、

 などで、

 他社と差別化された自社の強みを保護するものであるか、
 その程度はどうか、

 が判断材料になってくるかと思います。

 
 冒頭の役員の方の質問がなければ、

 このような問いを、
 自分の中に持つことができなかったかもしれません。


 この役員の方に、感謝です。



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