こんにちは。田村良介です。
 仕事がら、ほとんど毎日、なにかしらの文章を書いています。
 文章を書かない日って、1年で10日もあるかな?
 活字中毒、という言葉がありますが、
 私は、書く方での活字中毒かもしれません(笑)。
 さて、特許庁から拒絶理由通知などが届いて、
 引用文献としてあげられた明細書を読んでいると、
 中には、非常に読みづらく、理解しづらいものがあります。
 
 『何を言いたいのだろう?』
 読んでいて、その内容を理解するのに時間もかかりますので、
 正直なところ、イライラしてくることもあります(笑)。
 日頃、自分でも文章を書きますし、
 事務所のスタッフの皆さんが書いた文章を、
 大量に読んでいるからかもしれませんが、
 書き手が、発明・技術の内容や、読み手に伝えたい情報を、
 十分に理解をしたうえで、書かれたものかどうか、
 文章を読めば、すぐわかります。
 難しいことを、他の人にわかりやすく伝えられる人がいますが、
 それは、伝えるべきことを理解し、頭の中で整理できているから、
 分かりやすく伝えることができるのではないかと、思うのです。
 うちの事務所には、私よりも文章が上手な人がいますが、
 一つ一つの単語・表現が適切ですし、
 伝えるべき情報が過不足なく書かれています。
 また、一文一文が目的をもって書かれていることも分かりますし、
 全体の構成も、読み手が順を追って理解できるように配置されています。
 
 
 こういう文章を読むと、頭の中が整理されたうえで
 書かれていることがわかり、安心をします。
 
 ごくたまに、
 『明細書をあえて分かりにくく書いて、
  他社に権利範囲を分かりづらくしている』
 みたいな話を聴くことがありますが、
 う~ん、どうなんでしょうね。
 
 少し辛口ですが、
 『ほんとは、分かりやすく書けないんじゃないの?』
 と思ってしまいます。
 
 少なくとも、私は、明細書をあえて
 難しく、分かりにくく書くことはできません(笑)。
 
 
 文章を読んで、読みにくい、理解しづらいと思ったら、
 それは書き手の文章力の問題もありますが、
 
 書き手が伝えたい情報を、そもそも整理できていない、
 理解できていない、
 ということの方が多いのではないかと思います。
***************************
 話は変わりますが、
 拒絶理由通知への対応で、成果のでる20%を
 知りたい方は、下記をご覧ください。
 
 http://www.lhpat.com/manual122017.html
***************************
————————————————————————————–
■当メールマガジンについて
※当メールマガジンは、私個人の特許に対する考え方や
 ノウハウをお伝えするものであり、ご紹介する内容の
 すべてが絶対的に正しいとは、考えておりません。
 予めご了承いただいたうえで、お読みください。
■メールマガジン「役に立つ特許実務者マニュアル」は
 著作権により保護されています。
————————————————————————————–








		



