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-理解してから理解される- 第114号

2016.11.14 カテゴリー/ Column 

こんにちは。田村良介です。


先週末にオフィスの移転作業を行いまして、
本日から新しいオフィスで業務です。

これまでより広いオフィスになり、
今はまだ、広々としていますが、

数年後には、ここも手狭になってきた、
と思えるように、頑張っていきたいと思います。



さて、「7つの習慣」という書籍をご存知でしょうか。

日本国内で130万部以上、全世界で2000万部以上を
売り上げたベストセラーです。


いわゆる自己啓発書なのですが、

個人、家庭、仕事などの人生すべての側面で
活用できる、7つの習慣を紹介するものです。


7つの習慣は、以下のようなものです。

第一の習慣  主体性を発揮する
第二の習慣  目的を持って始める
第三の習慣  重要事項を優先する
第四の習慣  Win-Winを考える
第五の習慣  理解してから理解される
第六の習慣  相乗効果を発揮する
第七の習慣  刃を砥ぐ


仕事上で「Win-Win」という言葉が
使われることがよくありますが、

この「7つの習慣」で広まったものではないかと。



私が社会人になりたての頃に、

仕事も、上司との関係もうまくいかず、
悩んでいた時期があったのですが、

その時期に、この本を読んで、
私自身、かなりの影響を受けた本でもあります。



ところで、

第五の習慣の「理解してから理解される」ですが、

人間関係を改善するための習慣として
あげられたものです。


相手のことを理解しようとせずに、
自分の主張をするだけでは、

相手に自分のことを理解してもらうこともできません。


相手のことを理解するからこそ、
自分のことを理解してもらえる土壌ができます。


私自身ができているとは、とてもとても言えませんが、
そうありたいと思っています。


なぜ、第五の習慣についてご紹介したのかというと
この習慣、特許の仕事にもあてはまるんです。



拒絶理由通知がだされたとき、

「審査官が何かおかしなことを言ってるなぁ」
と感じることがあります。


重要なのは、

審査官が何かを誤解していると感じたときに、

なぜ審査官が誤解しているか、
その理由を自分が理解できているか?

ということ。


審査官が誤解していると思いきや、

審査官の指摘が妥当であることに
気付いていないだけかもしれません。


うちの事務所の皆さんにも、
このことは、口酸っぱく言っています。

「審査官の言っていることがおかしいと思ったら、
 自分の理解が間違っているのでは?」

と、自分自身の理解を疑うべきだと。



審査官の指摘の真意を理解せずに、
こちらの主張だけをしても、

的外れな反論となりますから、
当然、審査官を説得することはできません。



まずは、審査官の指摘の真意を理解すること。

そのためには、拒絶理由通知を
何度も繰り返し読むと良いかもしれません。


審査官の真意を理解することができれば、

拒絶理由通知への検討は、
7~8割、終了したも同然です。

あとは、その対応策を考えるだけです。


審査官を理解するからこそ、
こちらの主張も理解されます。





|◆今日のポイント◆
└───────────────────

 ☆審査官が何か誤解していると感じたときは、
  自分が理解できていないだけかもしれない。


 ☆審査官の真意を理解するからこそ、
  こちらの適切な主張ができるし、
  審査官にも理解される。


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