こんにちは。田村良介です。
永禄3年5月19日。
2万5千もの大軍で尾張に侵攻した今川義元。
一方、織田信長は、明け方に清州城を出発。
熱田神宮で戦勝祈願を行った後、
善照寺砦で2千~3千の軍勢を整えます。
2千の兵で善照寺砦から出撃し、雨の中、兵を進め、
桶狭間にいる今川義元に奇襲をかけます。
今川義元は、織田家臣の毛利良勝に打ち取られ、
織田家は、この戦いで大勝利をおさめます。
桶狭間の戦い、
教科書にも出てくる、非常に有名な戦いです。
今川勢の2万5千のうち、
桶狭間で今川義元を守る兵は5千程度だったそうです。
この戦いで、織田勢が勝利をおさめた理由としては、
今川勢の油断、天候、信長の徹底した情報管理などが
あるのだとは思うのですが、
兵数の差による不利を、局所的に小さくすることが
できたことも、1つの理由ではないかと思います。
ランチェスター法則を、
経営に応用したランチェスター戦略でも、
弱者が強者に勝つための原則として、
「一点集中主義」があげられています。
限られたリソースを、
特定の地域、顧客層、用途などにしぼることで、
市場で優位性を発揮することができます。
この「一点集中主義」は、
特許の分野にも応用できるのではないかと。
開発のリソースを一点集中するのもそうですが、
特許を取得するための予算や人員も、
特定の製品や特定の技術に、より優先的に配分する。
(すでに、そのように実践されている企業さんは、
多々あるかと思いますが)
そうすることで、
競合他社に対して、より競争優位になり、
その優位性を持続させることができるように思います。
|◆今日のポイント◆
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☆ランチェスター戦略では、
弱者が強者に勝つための原則として、
「一点集中主義」があげられている。
☆特許の分野でも、
特定の製品や特定の技術に、
より優先的にリソースを配分することで、
競争優位性を高めることができる。
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