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-より良い結論にいたるためのチャンス- 第138号

2017.08.07 カテゴリー/ Column 

こんにちは。田村良介です。


仕事をしていて、同僚、部下、上司と
意見が対立することがあります。


ただ、対立した場合でも、
互いの意見の良いところを取り入れると、

もともとの意見よりも、
洗練された結論にたどりつくことって、ないでしょうか?


例えとしては、安易ですが、

ラーメンなどのお腹のもちがいい麺類が食べたい人と、
さっぱりしたものを食べたい人がいる場合に、

サラダラーメンや冷麺を食べる、みたいな。

ちょっと、違うかな?(笑)


かの有名な、ピーター・ドラッカーは、

『成果をあげる者は、
 意図的に意見の不一致をつくりあげる。』

と、その著書で述べています。


意見の不一致があることで、
複数の選択肢(代案)をもつことができますし、

また、意見が1つしかない場合に比べ、
最終的な結論のクオリティが高まります。


大変お恥ずかしながら、

自分とは異なる意見の人がいると、ついつい、
それを否定したくなってしまうことがあるのですが、

自分とは異なる意見を、
より質の高い結論を導きだすためのチャンスと捉え、

異なる意見を歓迎できるようになりたいですね。



例えば、拒絶理由通知や拒絶査定も、

出願人と審査官との間で意見の不一致が起こっている
と、考えられるのかもしれません。


つまり、拒絶理由通知や拒絶査定を、

無効理由のない特許にすることができる機会、
権利範囲の解釈に疑義が生じないようにする機会など

と捉えることもできるわけです。


意見の不一致があった場合に、
より良い結論に導くには、

いきなり相手を説得することではなく、
相手の真意を理解することが必要ではないか、

と思っています。


ですから、拒絶理由通知の場合であれば、

審査官の考えていることを、
細部にわたるまで完全に理解することが、

必要になってきます。

言葉で書くと簡単ですが、意外に難しかったりします。


審査官の考えていることが理解できれば、

あとは、お互いの意見の不一致を
埋めるような対応を考えればよい、

ということになります。



◆今日のポイント◆
└───────────────────

 ☆意見の不一致を歓迎する

 ☆審査官の意図を細部にわたるまで
  完全に理解することが大切。


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