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-理解の程度を見抜く方法- 第164号

2018.08.15 カテゴリー/ Column 

 こんにちは。田村良介です。


 仕事がら、ほとんど毎日、なにかしらの文章を書いています。
 文章を書かない日って、1年で10日もあるかな?

 活字中毒、という言葉がありますが、
 私は、書く方での活字中毒かもしれません(笑)。


 さて、特許庁から拒絶理由通知などが届いて、
 引用文献としてあげられた明細書を読んでいると、
 中には、非常に読みづらく、理解しづらいものがあります。

 
 『何を言いたいのだろう?』

 読んでいて、その内容を理解するのに時間もかかりますので、
 正直なところ、イライラしてくることもあります(笑)。


 日頃、自分でも文章を書きますし、
 事務所のスタッフの皆さんが書いた文章を、
 大量に読んでいるからかもしれませんが、

 書き手が、発明・技術の内容や、読み手に伝えたい情報を、
 十分に理解をしたうえで、書かれたものかどうか、

 文章を読めば、すぐわかります。


 難しいことを、他の人にわかりやすく伝えられる人がいますが、
 それは、伝えるべきことを理解し、頭の中で整理できているから、
 分かりやすく伝えることができるのではないかと、思うのです。


 うちの事務所には、私よりも文章が上手な人がいますが、

 一つ一つの単語・表現が適切ですし、
 伝えるべき情報が過不足なく書かれています。

 また、一文一文が目的をもって書かれていることも分かりますし、
 全体の構成も、読み手が順を追って理解できるように配置されています。
 
 
 こういう文章を読むと、頭の中が整理されたうえで
 書かれていることがわかり、安心をします。

 
 ごくたまに、

 『明細書をあえて分かりにくく書いて、
  他社に権利範囲を分かりづらくしている』

 みたいな話を聴くことがありますが、
 う~ん、どうなんでしょうね。
 
 少し辛口ですが、
 『ほんとは、分かりやすく書けないんじゃないの?』
 と思ってしまいます。
 
 少なくとも、私は、明細書をあえて
 難しく、分かりにくく書くことはできません(笑)。

 
 
 文章を読んで、読みにくい、理解しづらいと思ったら、

 それは書き手の文章力の問題もありますが、
 
 書き手が伝えたい情報を、そもそも整理できていない、
 理解できていない、

 ということの方が多いのではないかと思います。


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 話は変わりますが、

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 知りたい方は、下記をご覧ください。
 
 http://www.lhpat.com/manual122017.html

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