こんにちは。田村です。
冬季オリンピック、盛り上がってますね。
皆さん、眠たい目をこすって、
見てらっしゃるんじゃないでしょうか。
葛西紀明選手、すごいですよね。
7回目のオリンピック出場で、個人として、
初のメダルを獲得されたそうです。
是非、団体でもメダル(特に金メダル)を獲得してほしいですね。
さて、本題です。
今日も前回に引き続き、「文章の書き方」についての話題です。
例えば、
「タレントAさんが出演したテレビ番組Xの視聴率が
10%以上を記録した。Aさんは若者から人気がある。
だから、このテレビ番組Xの視聴率があがったのは
Aさんのおかげだ」
この文章、一見、問題なさそうに思えるのですが、
実は、そうではありません。
タレントAさん以外の出演者のおかげで視聴率が上がった
のかもしれませんし、番組の企画の面白さの理由があるの
かもしれません。
また、深夜番組であれば、タレントAさんの人気を
裏付ける証拠になりますが、
ゴールデンタイムであれば視聴率10%以上であっても、
タレントAさんの人気とは関係ないかもしれません。
つまり、上の文章だと、論理が飛躍しているわけです。
では、次の文章はどうでしょうか。
「タレントAさんが出演したテレビ番組Xの視聴率が
10%以上を記録した。Aさんが出演するまでは、
テレビ番組Xの視聴率は5%台だったが、Aさんが
出演してから、視聴率が徐々にあがってきた。
Aさんは若者から人気があり、視聴者の約7割以上が
Aさんを目当てに、テレビ番組Xを見ているという
アンケート結果もある。
だから、このテレビ番組Xの視聴率があがったのは
Aさんのおかげだ」
これであれば、Aさんのおかげでテレビ番組Xの視聴率が
上がったと言える根拠が記載されていますので、
論理の飛躍はありません。
論理の飛躍のない文章のイメージとしては、
「AだからBである。よって、BだからCである。」
といった感じでしょうか。
いきなり、
「AだからCである」といってしまうと、
それがたとえ正しかったとしても、論理が飛躍している
印象を読み手に与え、説得力がなくなってしまいます。
今回は、特許と直接関係のない話となりましたが、
次回、この話を、特許にあてはめて考えてみたいと思います。
———————————————————-
メールマガジン「役に立つ特許実務者マニュアル」は
著作権により保護されています。
また、本メールマガジンは、私個人の特許に対する考え方や
ノウハウをお伝えするものであり、ご紹介する内容のすべてが
絶対的に正しいとは、考えておりません。
その点について、予めご了承いただいたうえで、お読みください。
———————————————————-
こんにちは。田村です。
先週末の雪はすごかったですね。
私は、ほとんど自宅から出ることもなく、
ゆっくりすごしました。
さて、仕事をしていて思うことがあります。
「木を見て森を見ず」という諺がありますが、
仕事においても、木を見て森を見ずになることは、
あまり好ましくありません。
本来の目的からそれたり、全体の統一感が失われた
仕事になります。
とはいっても「森を見て木を見ず」となるのも考えものです。
理想的なのは「木も見て森も見る」。
その仕事の目的に沿った統一感や一貫性がありつつ、
細部に目をやっても、
その統一感や一貫性に沿った緻密さ、細やかさがある、
そういう仕事が理想的ではないかと思います。
まだまだ十分ではありませんが、
そういう仕事を目指していきたいですね。
本題です。
今日は、説得力のある文章についてです。
特許の仕事では、説得力のある文章を書くことが
求められます。
例えば、拒絶理由通知に対する意見書では、
拒絶理由が存在しないことを、説得力のある文章で、
審査官に納得してもらう必要があります。
当たり前のことかもしれませんが、
文章に説得力を持たせるには、
説得したい事柄(主張)に対する「理由」が
明確に書かれていることが必須です。
進歩性があることを主張する際に、
「この発明は、引用文献には記載されておらず、
当業者が容易に想到し得ないものです」
と主張するだけでは、当業者が容易に想到し得ない
理由が書かれていませんから、説得力は生まれてきません。
説得力を持たせるには、当業者が容易に想到し得ない
理由、例えば、
・引用文献の技術分野は、本願発明の技術分野と、
全く異なるものである。
・本願発明が引用文献から容易に想到できるとする
審査官の論理づけに誤りがある。
・本願発明には、引用文献の記載からは予測できない
極めて優れた効果ある。
など、こういった事項を丁寧に説明していく
必要があります。
何も、拒絶理由通知への対応だけにかぎらず、
人を説得したり、人に何かを提案するときは、
その理由を明確に書くことで、
その文章に説得力が生まれるように思います。
———————————————————-
メールマガジン「役に立つ特許実務者マニュアル」は
著作権により保護されています。
また、本メールマガジンは、私個人の特許に対する考え方や
ノウハウをお伝えするものであり、ご紹介する内容のすべてが
絶対的に正しいとは、考えておりません。
その点について、予めご了承いただいたうえで、お読みください。
———————————————————-
こんにちは。田村です。
前回の配信から、少し時間があきました。
楽しみにしていてくださっている方、申し訳ございません。
ところで、今年に入り、事務所内で、ダイエット大会
を開催しています。
1月初めから2月末までの間に、どれだけ痩せることが
できるかをスタッフ間で競っています。
私もおかげさまで、順調に、体重が減っています。
今まで、お昼ご飯をカロリーメイトだけにするなど、
無理なダイエットをしたことがありますが、
なかなか長続きしません。
そうやって無理に痩せても、元に戻ってしまいますし。
気が付いたのですが、ダイエットを成功させるため
のコツは(まだ、成功したわけではありませんが)、
無理に頑張って痩せるものではなくて、
今の食習慣・生活習慣から、適正な体重を維持するのに
適した食習慣・生活習慣に切り替えていくことではないかと。
そうすると、無理に痩せるのではなく、継続できる
範囲で頑張りますし、
少しずつ適正な体重に近づいていけるように思います。
さて、本題です。
仕事がら、発明の発掘活動に参加させていただく
ことがあります。
開発者の方からアイデアや企画をお伺いし、
特許出願の可能性のあるものを発掘していきます。
発掘活動をしていていると、
開発者の方が、ご自身のアイデアを過少評価されて
いるようなケースに出会うことがあります。
それが客観的にはすごいアイデアであっても、
ご自身が毎日携わっていらっしゃることなので、
気が付かない、ということなんだろうと思います。
ジョギングの継続さえ、おぼつかない私にとっては、
毎日10kmのジョギングをすることは、とてつもなく
すごいことですが、
それを毎日こなしている人にとっては、あたりまえ
のことになります。
その結果、本来であれば、特許をとることが
できるようなものであっても、
それと気が付かずに埋もれてしまっているケースも
あるのではないかと思います。
実際、発明の発掘活動の中で、
「このアイデアのこの部分が特許出願できる
かもしれません」
みたいな話をすると、開発者の方が
「そんなので特許が出せるのですか」
とおっしゃられることも、度々あります。
ですから、開発者ご自身で特許になる、ならないを
判断するのではなく、
気軽に相談に来ていただけるよう、
啓蒙していくことが必要ですし、
そういう工夫やアイデアをしっかりと拾い上げる、
ヒアリング力を高めていくことが、
特許の実務者には必要なのだと思います。
———————————————————-
メールマガジン「役に立つ特許実務者マニュアル」は
著作権により保護されています。
また、本メールマガジンは、私個人の特許に対する考え方や
ノウハウをお伝えするものであり、ご紹介する内容のすべてが
絶対的に正しいとは、考えておりません。
その点について、予めご了承いただいたうえで、お読みください。
新年おめでとうございます。
旧年中のご愛顧を感謝申し上げます。
本年も事務員一同、一層の精進をいたす所存でございます。
なにとぞ宜しくお引き立ての程お願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
2014年1月吉日
特許業務法人ライトハウス国際特許事務所
2013年も残すところあとわずかとなりました。
皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本年は特許業務法人として新たにスタートでき、素晴らしいお客さまにも支えられ、
まことに有難く、厚く御礼申し上げます。
来年も、より一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
平成25年12月27日
従業員一同