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-拒絶理由の勝ちパターン- 第137号

2017.08.03 カテゴリー/ Column 

こんにちは。田村良介です。


先日、『胸キュンで100億円』(著:上阪 徹氏)
という本を読みました。


『胸キュンで100億円』って、いったい何の本?
って感じですよね。


この本は、

女性向け恋愛シミュレーションゲームを制作している
株式会社ボルテージを紹介したものです。


胸がキュンとするような恋愛ゲームで
年商100億円となった会社です。

この本では、ボルテージ社が成功した秘訣が
紹介されています。


なんでも、ボルテージ社では、
売れる企画作りのための教科書があるのだとか。


例えば、ハリウッド映画のストーリー構造を
研究し、理解をしたうえで、
ゲームのストーリーを作っていくそうです。


こういう勝ちパターンというのは、
映画やゲームだけでなく、
他の分野でもありますよね。

例えば、スポーツの世界とか。

野球であれば、先制点をとって、
絶対的な守護神が最後に守り抜く、みたいな。


実は、特許の世界でもあります。


そこで、

新規性・進歩性の拒絶理由への反論パターンは、
いくつあるだろう?

と考えてみました。


すると、思いついたもので、
16パターンがありました。

もしかすると、まだあるかもしれません。


これで、全てのケースがカバーできるわけ
ではありませんが、

これらのパターンを組み合わせたり、
少しアレンジすることで、

かなりのケースがカバーできるかと思います。


こういう勝ちパターンを持っていると、
安心して戦えます。


例えば、代表的なものを1つだけご紹介すると、


複数の引用文献を組み合わせて進歩性がない
と判断されている場合、

主の引用文献に、副の引用文献を組み合わせると、

主の引用文献の課題に反するような結果になる
ことがあります。


主の引用文献に副の引用文献を組み合わせることに
阻害要因があるわけです。


このようなケースであることに気が付けば、
この点を指摘することで、

審査官の判断に反論することができますし、
多くの場合、これで拒絶理由は解消します。



◆今日のポイント◆
└───────────────────

 ☆拒絶理由への対応は、
  勝ちパターンをもっておくとよい。

 ☆主の引用文献に、副の引用文献を組み合わせると、
  主の引用文献の課題に反することになる場合は、
  組み合わせに阻害要因があるといえる。


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