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-理解できていないのは誰?- 第166号

2018.08.27 カテゴリー/ Column 

 こんにちは。田村良介です。


 特許の仕事をはじめて、もう16年になります。

 弁理士の平均年齢は49歳ですから、弁理士としては
 若い方かもしれませんが、キャリアとしては、まずまず長い方かも。

 初めて入った特許事務所では、
 拒絶理由通知や外国のオフィスアクションばかりを
 担当していましたから、

 拒絶理由通知の対応は、得意中の得意です。


 
 話は、ガラッと変わるのですが、

 日常生活で、他の人と意見が異なることって、
 有るかと思います。

 そんなとき、自分の意見だけを主張しても、
 相手も納得はしません。


 私自身が出来ているかどうかは、全く自信はありませんので、
 自分のことは棚にあげますが(笑)、

 他の人と意見が異なる場合に重要なのは、
 相手の意見を、まずはしっかりと理解することではないか、

 と思うのです。


 そうすると、お互いの主張をうまく組み合わせた、
 新たな方針を見出すことができますし、

 相手が誤解している根本の理由がわかれば、
 その誤解をとくこともできます。


 実は、拒絶理由通知への対応も、
 これと同じではないかと思っています。


 拒絶理由通知が届いたら、
 まずは、審査官の主張を徹底的に理解する。

 審査官が何かおかしなことを言っていると思うのであれば、
 「なぜ、審査官は、こんなことを言ってるのだろう?」
 と考えます。


 そうすると、
 「あ、審査官は、この文章を読み違いしているな」とか、
 「なるほど、審査官の指摘どおりだなぁ」とか、

 審査官の主張の理由が、鮮明にみえてくることがあります。

 審査官の主張が理解できれば、後は、
 その主張にあわせて、どのように対応するかを考えるだけです。 



 極端な話、これを徹底すると、

 新規性や進歩性の拒絶理由通知が届いた場合でも、
 引用文献に一切、目を通さなくても、

 請求項と拒絶理由通知の内容を読むだけで、
 おおよその対応方針がみつかることがあります。
 
 もちろん、案件にもよりますよ。


 私の場合ですと、案件にもよりますが、
 早ければ、検討開始から10分以内に対応方針の骨格が決まり、

 後は、念のため、その方針で問題ないかを確認するために、
 引用文献などに目を通し、

 お客さまに対応方針を提案するためのまとめに入る、

 という感じです。 

 
 「審査官が、なぜこんなことを言ってるのかがわからない」
 と思ったら、自分自身が理解できていない、

 くらいに考えると、丁度よいです。


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