こんにちは。田村良介です。
以前、テレビ番組、
たしか、NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』
を見て知ったのですが、
スタジオジブリの宮崎駿さんの口癖は、「面倒くさい」
だそうです。
仕事中に何度も何度も「面倒くさい」と。
でも、できあがった仕事は、まったく手が抜かれていない。
だからこそ、多くの人を感動させる作品がつぎつぎに
生み出されたのではないかと思います。
「面倒くさい」けれども、その面倒くささと向き合い、
どんな細かなことも手を抜かず仕事をやりきる、
そんな姿勢が、偉大な仕事につながったのでしょうね。
ちなみに、私は、宮崎駿さんの作品の中では、
『天空の城 ラピュタ』が一番好きです。
(全ての作品を見たわけではないのですが)
私も、特許の仕事をしていて、正直なところ、
「面倒くさい」と思うことがよくあります。
宮崎駿さんほどではありませんが、
「面倒くさいなぁ」は、よく使うフレーズかも(笑)。
ただ、1つ決めていることがあります。
それは、「面倒くさいなぁ」と思ったとき、
それをやるのか or やらないのか
それと向き合うのか or 向き合わないのか
の選択肢があったときに、
必ず「それをやる」、「それと向き合う」を
選択しようと決めています。
それが、良い仕事につながると信じています。
考え方によっては、
仕事をしていて「面倒くさい」ことに出会ったら、
『より良い仕事につなげるチャンス』と、
捉えることができるかもしれませんね。
正直に暴露しますと、今までの経験上、
「まぁ、いっか」を選択したときに、失敗がおこっています。
もちろん、面倒なことに向き合うわけですから、
その分、時間もかかりますが、
やりきったあとは、自分のした仕事に満足できる、
そんな気がしています。
お客様の満足と自分自信の満足、
両方の満足が得られる仕事ができれば、
良い仕事をした、
と自信をもつことができますし。
まだまだ、できていないことでもありますが、
自戒をこめて、書かせていただきました。
今日は、特許の話をしませんでしたね。
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■当メールマガジンについて
※当メールマガジンは、私個人の特許に対する考え方や
ノウハウをお伝えするものであり、ご紹介する内容の
すべてが絶対的に正しいとは、考えておりません。
予めご了承いただいたうえで、お読みください。
■メールマガジン「役に立つ特許実務者マニュアル」は
著作権により保護されています。
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こんにちは。田村良介です。
インターネットで書かれていて知ったのですが、
人は、毎日、数千回もの意思決定をしているそうです。
例えば、水を飲む or 飲まない、テレビを見る or 見ない
などの小さな意思決定も含めると、数千回にもなるの
かもしれませんね。
仕事をしていても、判断に迷うような場面に
遭遇することがあります。
とはいっても、何らかの決定をする必要はあるので、
迷ってばかりもいられません。
そんな時に思うのですが、
自分なりの判断の軸、基準みたいなものをもっていると、
迷わずに、自信をもって、素早く決定ができます。
逆に言うと、
迷ってなかなか決められないのは、
判断の軸、基準を持っていない、
ということなのかもしれませんね。
私の仕事は、
お客様への提案や特許庁へ提出する書類など、
文章を書くことが多いのですが、
この文章を書く際にも、判断の軸をもっていると、
何を書くかについて迷わず、スムーズに書くことができます。
例えば、特許庁から拒絶理由通知が届いた際に、
対応方針をお客様に提案をするわけですが、
提案するコメントの内容として、
『お客様が適切に判断するために必要な情報を
過不足なく記載する』
と決めています。
こうやって決めていると、その具体的な内容も、
自動的に決まってきます。
・拒絶理由の概要
・審査官の主張の分析、妥当なものであるか否か
・請求項を補正せずに、反論できるか否かとその理由、
反論の内容と、拒絶理由をクリアーできる見込みの高さ
・請求項を補正するのであれば、どのように補正をするか
反論の内容と、拒絶理由をクリアーできる見込みの高さ
そのような補正をした場合のメリット、デメリット
例えば、上のようなことが、必要になってきます。
また、『適切に判断するために必要だと思われる情報』を
お客様に伝える必要があるわけですから、
お客様側の担当をされる方が、
どのような方であるか、
によっても、必要な情報は変わってきます。
特許について詳しい方であれば、
新規性・進歩性についての説明は必要ないでしょうし、
詳しくない方であれば、
新規性・進歩性についての説明も必要になってくるでしょう。
ここでは、一例として、
拒絶理由通知への対応案を提案する場合
を挙げさせていただきましたが、
このように、一つ軸を決めていれば、
どのような項目を記載すればいいか、
どこまで詳しく記載すればいいか、
などについて迷う必要はありませんし、
クオリティを保つことにも、つながるように思います。
もし、『いつも迷うんだよね』みたいなことがありましたら、
判断の軸となるもの、基準などを、明確に決めていただくと、
よいかもしれません。
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こんにちは。田村良介です。
先日、所員旅行で、北海道の旭山動物園に行ってきました。
旭山動物園には、初めて行ったのですが、
本当によかったですよ。
動物との距離も近いし、
なにより動物が活き活きしているように感じました。
動物園で、あんなに楽しめたのは初めてです。
もし、まだ行ったことがない方がいらっしゃったら、是非。
ほんとに、お薦めです。
さて、本題です。
ときどき、お客様から、審査官との面接について、
お問い合わせをいただくことがあります。
拒絶理由通知が届いた場合に、
審査官との面接をどのように活用するかは、
人によって考え方が違うかもしれませんが、
私は、以下のような場合に、有効ではないかと考えています。
1、
発明や引用文献の内容の理解や解釈に、
出願人側と審査官で食い違いがある場合、
2、
製品や実験の結果物などを、審査官に直接見せたり、
口頭で説明をしたほうが、発明の効果を理解しやすい場合
その他にもあるのかも知れませんが、
文章のやり取りだけでは、伝えたいことが、
十分に伝わりにくいような場合に、
面接を活用すると良いかなと思います。
特に、「2」の
製品や実験の結果物を、審査官に見せて、
発明の効果のすごさを分かってもらうのには、
本当に有効です。
発明の効果のすごさは、
文章や実験データだけでは伝わりにくいことがあります。
目で見ることで、初めて、そのすごさが分かることも。
以前、経験したのですが、
私がいくら意見書で説明しても納得しなかった、
私が面接で、口頭で熱弁をふるっても微動だにしなかった、
その審査官が、
実物を見た瞬間、コロッと態度を変えて、
『特許になります』って一言。
(私の文章力がないから、なんて言わないでくださいね)
あまりの変わりように、びっくりしました。
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こんにちは。田村良介です。
特許の仕事をはじめて、もう16年になります。
弁理士の平均年齢は49歳ですから、弁理士としては
若い方かもしれませんが、キャリアとしては、まずまず長い方かも。
初めて入った特許事務所では、
拒絶理由通知や外国のオフィスアクションばかりを
担当していましたから、
拒絶理由通知の対応は、得意中の得意です。
話は、ガラッと変わるのですが、
日常生活で、他の人と意見が異なることって、
有るかと思います。
そんなとき、自分の意見だけを主張しても、
相手も納得はしません。
私自身が出来ているかどうかは、全く自信はありませんので、
自分のことは棚にあげますが(笑)、
他の人と意見が異なる場合に重要なのは、
相手の意見を、まずはしっかりと理解することではないか、
と思うのです。
そうすると、お互いの主張をうまく組み合わせた、
新たな方針を見出すことができますし、
相手が誤解している根本の理由がわかれば、
その誤解をとくこともできます。
実は、拒絶理由通知への対応も、
これと同じではないかと思っています。
拒絶理由通知が届いたら、
まずは、審査官の主張を徹底的に理解する。
審査官が何かおかしなことを言っていると思うのであれば、
「なぜ、審査官は、こんなことを言ってるのだろう?」
と考えます。
そうすると、
「あ、審査官は、この文章を読み違いしているな」とか、
「なるほど、審査官の指摘どおりだなぁ」とか、
審査官の主張の理由が、鮮明にみえてくることがあります。
審査官の主張が理解できれば、後は、
その主張にあわせて、どのように対応するかを考えるだけです。
極端な話、これを徹底すると、
新規性や進歩性の拒絶理由通知が届いた場合でも、
引用文献に一切、目を通さなくても、
請求項と拒絶理由通知の内容を読むだけで、
おおよその対応方針がみつかることがあります。
もちろん、案件にもよりますよ。
私の場合ですと、案件にもよりますが、
早ければ、検討開始から10分以内に対応方針の骨格が決まり、
後は、念のため、その方針で問題ないかを確認するために、
引用文献などに目を通し、
お客さまに対応方針を提案するためのまとめに入る、
という感じです。
「審査官が、なぜこんなことを言ってるのかがわからない」
と思ったら、自分自身が理解できていない、
くらいに考えると、丁度よいです。
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平素は弊所サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、弊所では下記の日程において、所内研修のため、一日不在とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
■■研修期間■■
2018年8月24日(金) 終日
※ 上記期間中も、インターネットからのお申し込みは受け付けておりますが、
ご連絡に対するお返事は、緊急の場合を除き、
2018年8月27日(月)以降となる場合がございますので、
あらかじめご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
今後とも、格別のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。