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特許の知識

特許は儲かる?

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特許は儲かる?

主婦の方が日用品の発明をして、数億円の収入を得たとか、個人発明家の方が大企業を相手取って特許訴訟を起こし、数億円の損害賠償を勝ち取った、という話を耳にすることがあります。

 

夢のある話ですよね。このようなお話を聞くと、誰しも特許で大儲けしたいと考えるかと思います。

 

では、本当に特許を取得すると、儲かるのでしょうか。

 

結論から言うと、残念ながら、特許を取得すれば儲かる、というわけではなさそうです。

 

発明と一口に言っても、世紀の大発明もあれば、ちょっとした改良をした小発明もあります。その発明のおかげで、誰もが快適さや便利さの恩恵にあずかることができるような、経済的価値の高い発明もあれば、あまり需要も高くなく、経済的価値の高くない発明もあります。

 

経済的価値の高い発明、つまり儲かる発明であれば、特許を取得する、取得しないにかかわらず、儲かります。一方、経済的価値の高くない発明、つまり儲からない発明であれば、特許を取得したとしても儲かりません。

特許の審査は、新規性(世の中にない新しいものであること)、進歩性(容易に考えられないものであること)などの特許要件を満たすかどうかを審査するものですが、発明の経済的価値があるかどうかを審査するものではありません。

ですから、発明そのものに経済的価値がなかったとしても、特許を取得できることがあります。

 

つまり、進歩性が認められるためには、進歩性を肯定する要素が大きなものであることを証明し、進歩性を否定する要素が小さなものであることを証明すればいいわけです。

 

先ほどの主婦の方や個人発明家の方の儲け話は、たしかに事実ではあるのですが、これは発明に大きな経済的価値があったため、特許が有効に働いたということなのです。

では、特許を取得することは、どういった意義をもつのでしょうか。

特許法第68条では、以下のように規定されています。

 

特許権者は、業として特許発明の実施をする権利を専有する。

 

つまり、特許権は、独占的に、特許発明を実施することができる権利と言えます。そして、特許権を有していない第三者に、特許発明を実施させない権利、ということもできます。

 

ある大発明をしたとします。この大発明について特許を取得していなかったとしても、この大発明を実施することはできます。この大発明を実施することで、儲けることができるでしょう。ただし、特許を取得していなかった場合、第三者もこの大発明を模倣しますから、徐々に、自社の売上げは落ちていきます。そして、値下げ競争が始まります。気がつけば、儲からなくなってしまいます。

 

このように特許は、第三者による模倣を防ぐことで、発明品の販売量が落ちたり、発明品の価格が下落することを防ぐことができます。

 

そう考えると、特許は保険のような役割を果たすものと言えます。

繰り返しになりますが、特許を取得したからといって、必ずしも儲かるとは限りません。ただ、儲かる発明について特許を取得しておけば、発明の経済的な価値を落とさずに、有効に働いてくれます。

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